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心理カウンセラーの重要性
戦後の復興から急激な経済成長を遂げた1960~1970年代当時の日本は「欧米諸国を追い越せ」と言わんばかりの勢いだったといいます。
ただ、この時代に「ストレス」という言葉が使われていたのかどうか定かではありませんが、印象としては、その頃に人気を博した巨人の星やアタックNO.1などの「スポ根(スポーツ根性)アニメ」に代表される「強い精神力が肉体に想像以上の力を与える」といった、いわゆる「根性論」が主流であったように思います。
よって、当然のごとく心理カウンセラーなる職業も存在していなかったでしょう。
確かにその世代に比べて今の世代は平和と豊かさに恵まれている分、ハングリー精神は衰えてしまっているのかもしれません。
しかし、高度経済成長の恩恵であるこの国の強さ・豊かさが社会の高度化や複雑化に拍車をかけ、その軋轢によって現代に産み落とされたものが「心の病」と捉えることもできるのではないでしょうか。
現在、心理カウンセラーが活躍する分野は多岐に渡ります。
医療分野では、精神科・神経科・心療内科・神経外科・精神神経科・精神病院・クリニック・小児科・医療研究などがあり、それぞれの現場において、児童や妊婦、その他の患者に対するカウンセリングや心理検査、ストレスが引き起こす身体への影響の研究といった業務に従事しています。
福祉分野では、介護に関わる各施設や児童相談所などがあり、各施設において高齢者や障害者に対する生活指導や健康・精神に関わる相談、その家族に対しての支援・相談、児童にまつわる問題についての支援・相談といった業務に従事しています。
教育分野では、小・中・高の各学校・教育委員会・教育相談所などがあり、勉強や進路についての相談、家庭または親子関係の相談、教師や友人・クラスメートに関する相談といった業務に従事し、その支援・アドバイスを行っています。
産業分野では、各企業に勤める労働者(経営者も含む)に対し、職場での人間関係、職場環境、地位改善、家庭や健康問題などの支援・相談といった業務に従事しています。
司法分野では、家庭裁判所や少年院・鑑別所ならびに刑務所などがあり、当事者の社会復帰や更生の手助け・非行に関する相談・支援といった業務に従事しています。
以前、心理カウンセラーとしての代役を担ったのは医療なら精神科医、福祉なら福祉関係の職員か施設に勤める介護スタッフ、教育なら担任や生活指導といった教師、産業なら役職にある者か各部署の上司、司法なら教官といった方々でしたが、価値観の多様化が進むにつれ、各分野においてうつ病やパニック障害、摂食障害など共通した問題を抱えるようになりました。
このような背景から心の問題を専門に扱える職人とも言うべき心理カウンセラーの必要性が認められ、現在に至っているわけです。
一昔前の世代から見ると現世代は心が弱いという風に映っていることでしょう。
しかし、それだけで全てを片付けられない世の中になっているということも事実です。
心の問題を抱えている者の苦しみや痛みの原因は、元凶がわかっているのにそれを容易に解決できないところにあるのです。
こうした一般的には理解できない心中を察し、支援することのできる心理カウンセラーの存在は非常に重要であり、実際、そのニーズは確実に広がってきています。
それほどに社会から期待されているのが心理カウンセラーであり、その重要性はますます高まっていくことと思います。
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